世界で唯一古座川町にしか存在しない、
貴重なクマノザクラ
[池野山のタイプ標本木]
[池野山のタイプ標本木]はクマノザクラのシンボルであり、 古座川町にしか存在しない貴重なクマノザクラです。
国内で約100年ぶりに新種と認定された桜「クマノザクラ」。このクマノザクラを、新種と特定する論文を発表する際、標本が採取された木が、古座川町池野山の県道227号線沿いに自生する1本のクマノザクラ、現在の[池野山のタイプ標本木]になります。
約100年ぶりの発見と聞くと、山奥でひっそりと咲いていたイメージですが、古座川町の街の中で当たり前のように咲いており、町内の人からは「他より少し早く咲く桜」くらいの認識だったそうです。
約100年ぶりの世紀の発見にも驚かされますが、発見時のこういったエピソードも、悠久の自然と共生する古座川町の所以を深く感じさせてくれます。
また、古座川町ではクマノザクラを町の花に認定しています。
古座川町のクマノザクラは3月中旬頃に満開を迎えることが多く、町内のソメイヨシノに比べ2~3週間早いのが特徴です。
花の色はうっすらとしたピンク色で、先端が濃い目のピンク色になっているのが特徴です。 また、花が咲く時に葉が出ないため、きれいなピンク色の花が目立ち、観賞用にも適している桜になります。
[池野山のタイプ標本木]の看板は、古座川町にある高池小学校の2019年度卒業生が卒業制作として作ってくれました。
案内板の素材は長年使っていた机の廃材を再利用しています。
駐車場所の虫喰岩からタイプ標本木までの徒歩の道のり(約800m)に、道中3箇所[案内板]を設置しています。机の廃材を利用した素材の珍しさや、子供達が考えたユニークな看板表記は、タイプ標本木までの道のりを楽しませてくれます。
高池小学校の6年生が[クマノザクラ子供ガイド]を行いました。
池野山のタイプ標本木の前で、訪れるお客様を相手に、事前に準備した手作りのパネルを用いて、クマノザクラの特徴などを詳しく説明してくれました。
ガイドの様子を紹介しています
[クマノザクラ子供ガイド]