- 観る・学ぶ【民話】
- 少女峰
- 更新日:2019.03.02


古座川町月の瀬地内に位置し、静かな川面に映る岩峰は圧巻。駐車場とトイレが設けられており夏は水遊びの家族連れで賑わいます。
【民話】少女峰

昔、おふじというたいそう美しく気立てのよい少女が、月の瀬に住んでいました。彼女は神王寺にいた修行僧に恋していましたが、乱暴者の海賊の頭に見初められ、ある夜無理矢理連れていかれたそうになりました。必死でかさね山に逃げ込もうとしたおふじでしたが、結局追い詰められてしまい、高い峰から古座川めがけて身を投げてしまいました。まだ17歳だった夜の出来事だったので、この地は別名十七夜獄とも呼ばれています。この少女峰には、毎年夏の初めにおふじの化身とも思われる赤いさつきが咲き、毎月十七日の月の夜には、下の河原で村人が線香を焚いて供養するとか。